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EDとはどんなもの?

EDとはどんなもの?

かつて、人間の人生が40年とか50年という時代には、EDはあまり問題になることはありませんでした。勃起しにくくなる年齢は、すでに寿命に近かったからです。

しかし、平均寿命が80才になった現代においては、40代、50代でのEDは夫婦間の亀裂の原因ともなりえます。自律神経の障害で起こる病気ですが現在では比較的簡単に治療できるようになっています。

EDは全然立たないものだけではありません

食欲をコントロールしているのは脳の視床下部にある「満腹中枢」と、外側部にある「空腹中枢」。満腹と空腹はそれぞれ別々の部分で判断しています。食べ物をたくさん摂ってお腹がいっぱいになると、血液中のブドウ糖の量が増えます。すると満腹中枢が働いて信号を発し、それが前頭葉に伝えられると、「満腹」と判断されそれ以上食べたくなくなります。

食事をしてから時間が経過して血液中のブドウ糖の量が減ると、空腹中枢が活発に動きます。空腹中枢からの信号が前頭葉に伝えられ「空腹」と判断されると、「お腹がすいた」「何か食べたい」という欲求につながります。ふたつの中枢のうち、「満腹中枢」があるのは、女性の「セックスする脳」と同じ部分です。

性欲と食欲の関係

ED(勃起障害)は「Erectile Dysfunction」の略で、性行為の際にペニスが十分に勃起せず、満足な性行為ができない状態を指します。かつては、インポテンツとも呼ばれていましたが、差別的なニュアンスが含まれるということで、現在はほとんど使われていません。

EDは、「まったく勃起しない」症状と勘違いされることも多いですが、そうではありません。勃起するのに時間がかかったり、十分な固さにならなかったり、立つには立つけれど挿入中にしぼんでしまう、というような症状も含んでいます。国内では、数百万~1000万人程度の男性がEDとも言われています。セックスレスの原因ともなり大きな問題ですが、治療は可能です。

EDのメカニズム

勃起は、性的興奮が脳からの信号により、脊髄の中にある勃起中枢の指令でペニスの海綿体組織に大量の血液が流れ込み圧力が急上昇することで起こります。勃起中枢は、脳の視床下部によってコントロールされ、視床下部は前頭葉にコントロールされています。

性的刺激が前頭葉を経て勃起中枢に伝わると勃起するわけですが、このプロセスは自律神経によって制御されています。何らかの原因で自律神経の伝達に障害が起こると、性欲を感じても勃起しないというED症状が生じます。

EDとなる主な原因は、仕事や日常生活でたまったストレスや、性行為への不安など心理的なものとされています。ストレスなどの心因的な問題が脳を襲うと、勃起システムを制御する自律神経系のバランスが崩れます。長時間コンピューターと向かい合う「テクノストレス」は、性欲減退の原因とも言われます。動脈硬化や糖尿病、肝臓・腎臓の病気などがEDの原因となることもあります。

EDは心理的原因で生じることの多い病気です。かつては、とても治りにくい病気で、夫婦間に深刻な問題を投げかけました。現在ではバイアグラなどのED薬が開発され、比較的簡単に治療できる病気となっています。