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エイズの常識、非常識

一時は「薬害エイズ」の報道もあり、話題性の高かったエイズですが、最近はあまり報道されなくなりました。しかし、現在でも年間1000人以上の新たな患者が発生していて、非常に危険な状況です。同性愛者に特有の病気であるかのように考えている人もいますが、同性間の性行為で感染したのは全体の6割。残りは異性間での感染です。世界中で累計200万人以上が亡くなった病気ですので、十分気を付けなければなりません。

エイズの感染経路は3つ。挿入しなくてもオーラルセックスでもうつります

エイズを引き起こすウィルスであるHIVは、感染者の血液や、精液、膣の分泌液、母乳などの体液に含まれます。汗や涙、唾液や尿にも含まれますが、感染させるほどの力はありません。かつてはトイレの便座でもうつるなどと騒がれたこともありましたが、便器やお風呂、プールなどで感染することはありません。感染経路は、性行為が最も多く、他には、血液による感染と母子感染の3経路です。

エイズに感染する可能性が最も高いのは性行為で、ペニスを膣に挿入するだけではなく、口でペニスを愛撫するフェラチオや、口で膣を愛撫するクンニリングスでも感染します。ファッションヘルスなどの性風俗店でオーラルセックスをしただけでも感染しますし、肛門にペニスを入れるアナルセックスでも感染します。

以前は同性愛者間の感染が圧倒的に多かったのですが、現在は4割程度が異性間セックスによるものです。予防には他の性感染症と同様、コンドームの使用が一番です。

血液感染と母子感染

血液による感染で最も多い原因は、麻薬や覚せい剤の使用。感染者の使用した注射器を使った回し打ちで感染します。かつて大問題になった、血液製剤や輸血による感染は現在では、ほぼありません。血液製剤に加熱処理をおこない、輸血用血液を事前にチェックするなどして、感染リスクをゼロにする努力がなされています。日常生活の中でも、感染者の使用したカミソリを使ったり、歯ブラシを共用したりすることでも感染する危険性があります。

母子感染には、子宮や産道内での感染、母乳での感染があります。感染している母親から生まれた子どもには、およそ3割の感染リスクがあります。妊娠時の健康管理や出産前の治療で感染率を抑えることもできるようになってきています。

エイズは現在でもとても危険な性感染症です。感染者との性的接触、麻薬や覚せい剤の使用などが主な感染経路ですので、注意しなければなりません。