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エッチな気分が高まるしくみ

エッチな気分が高まるしくみ

男性がセクシーな女性のヌードを見ると性的興奮が生まれます。ところが、普通は赤ん坊のヌードを見ても性的興奮は生まれません。同じヌードでもエロティックに感じるものと、そうでないものとを脳が判断しています。脳の中には、視覚情報を振り分けている部分があるようです。

五感の情報が脳に伝わる仕組み

エロティックな画像を見たり、性的な話を聞いたり、香水などを嗅いだり、キスなどで接触したりという五感での感覚は、それぞれの感覚をキャッチする感覚野(かんかくや)に伝わります。この時点ではただの五感情報に過ぎません。感覚野でとらえた情報が「性的」と判断されると、それが「前頭葉」に伝わり性的興奮に変えられます。

性的興奮は、脳の奥の方にある「辺縁系」(へんえんけい)と「視床下部」(ししょうかぶ)に伝わり、性欲が生まれます。生じた性欲は、再び前頭葉に戻り、そこで性行動を起こすかどうかの判断をします。また、性的興奮は脳下垂体にも伝えられて、性器や全身の臓器に伝えられ、その結果としてペニスが勃起したり、体がほてったり、鼓動がはやくなったりします。

同じ女性のヌードでも、好きな人のものは性的興奮として伝えられ、好きでもない人のものは性的興奮には変えられないので、前頭葉は高度な仕分け作業をしていることになります。

前頭葉がコントロールする性欲

前頭葉から性的興奮を受け取った視床下部には、性欲を生み出す部分と、性交中に興奮を高める部分とがあります。性欲を生み出す部分は「セックスしたい脳」と呼ばれ、男性は女性の2倍以上大きいので、そのことが男性の性欲の大きさと関係しているのではないかと考えられています。

性交中に興奮を高める部分は「セックスする脳」と呼ばれ、男性は1か所ですが女性には2か所あります。これがどのような差に結び付いているのかは未解明ですが、女性のオーガズムの大きさと関連があるのかもしれません。人間では、性的興奮を性欲に変えたり、性欲を性行動に変えたりするのに、前頭葉が深くかかわっています。この点は、他の動物と決定的に異なる点です。動物は、性的興奮をキャッチすると、判断することなく性行動に及びます。

人は五感でキャッチした情報を性的興奮に変え、さらに性欲に変えた後に性行動に移りますが、その間、前頭葉が振り分け作業を行っています。人間だけが、性欲や性的行動を理性がコントロールしているということです。