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さまざまな避妊方法

現在の日本で承認されている避妊法は4つ。ひとつは最もポピュラーなコンドーム。正しく使えば100%確実な避妊法で、性感染症の予防にもなりますが、使用方法を誤ると妊娠のリスクもあります。次に多いのが経口避妊薬、いわゆるピル。ほぼ100%の避妊成功率です。

もう一つは、IUD子宮内に器具を装着して避妊する方法です。避妊成功率は99%とコンドームよりも高いです。最後の一つが、不妊手術。男性のパイプカットと、女性の卵管結さつがあります。100%避妊できます。

ポピュラーだが使い方がポピュラーではないコンドーム

日本でもっとも一般的な避妊法は男性器のコンドームを使うこと。ペニスにフタをするので理論上は100%避妊に成功するはずですが、意外なことに成功率は9割を切ると言われています。性感染症の予防効果も高いので、とても良い避妊法ですが、正しく装着されないために、避妊に失敗するケースがあり得ます。

装着に際しては、先端の精液だまりをひねって空気を抜き、根元までしっかりとつけなければなりません。精液だまりに空気が入っていると、ピストン運動で先端が破れ、精液が漏れ出すことがあります。また、爪でひっかいて穴をあけてしまったり、最初から装着せずに射精寸前でつけたりしたために、装着前に精液が漏れ出して避妊に失敗するケースもあります。なお、膣内に装着する女性用コンドームもあります。

100%の避妊率ピル

ピルはホルモン剤で、飲むと体内が妊娠したのと同じような状態になります。脳の視床下部は「妊娠した」と誤解をして、卵巣が休眠状態に入ります。そのため、排卵が起こらず妊娠しなくなります。以前は副作用が強く、あまり使用されませんでしたが、現在は副作用の小さい薬ができ、安全性が高くなっています。服用をやめれば妊娠可能になるため、出産時期を決めていない女性には都合のよい、確実な避妊法です。ただし、毎日きちんと飲み続けなければならないので、セックスの頻度が少ない人には非効率な避妊法となります。

IUDは、医師によって子宮内にプラスチック製のリングを装着してもらう方法です。受精卵が子宮膜に着床するのをふせぐため、ほぼ確実に避妊ができます。一度装着すれば2~3年は使用できる点が便利です。

女性の卵管を途中で結ぶ卵管結さつや、男性の精管をしばって切るパイプカットは最も確実な避妊法です。しかし、一度手術をしてしまうと、妊娠機能の再生が難しいので、子どもを作り終えた世代向けです。

この他にも、射精後に膣内をビデなどで洗浄したり、コーラやレモン汁で洗う方法、月経周期から排卵日を予想して妊娠期間だけ避妊するオギノ式などもあります。また、射精直前にペニスをぬく膣外射精などもありますが、いずれも成功率は低く、避妊法としては不適切と言えるでしょう。

避妊法には、コンドーム、ピル、IUD、不妊手術があります。それぞれ一長一短ありますので、カップルの実情に合わせて選択すると良いでしょう。